「循環・共生・参加まちづくり表彰(環境大臣賞)」受賞
環境省では、「持続可能な社会」の構築に向け、多岐にわたる地域の課題を視野に入れ、地域に根ざした地蔵可能なまちづくりの取組において受賞した。
西宮市新環境計画、西宮市環境基本条例の施行
「環境学習都市宣言」を踏まえ、新環境計画策定の根拠条例となる「西宮市環境基本条例」を制定した。この条例は、新環境計画と同様に宣言の理念に基づいて構成されており、持続可能なまちづくりの推進に向けて、宣言の5つの行動憲章を基本方針として具体的な施策を示している。なお、「宣言」「計画」「条例」を貫く考え方として、「環境学習を通じた持続可能なまちづくり」と「市民・事業者・行政の参画と協働の推進体制の確立」の2本柱を基本理念としている
● | 環境パネル展 | |
3月1日〜5日 市民ギャラリー 市内の小中学生を中心とする市民が地域や暮らしの環境問題について、身近な自然観察からごみ、資源、景観など環境に関する様々な問題をテーマに、壁新聞や作文、ポスターなど自由な形で出展があった。リトアニア、南アフリカ、韓国など海外作品を含め出展約350点 NPO法人気象キャスターネットワークを講師に「お天気から環境を考えよう」をテーマに記念講演を行った。 |
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● | 学校や地域団体の環境学習活動への支援 | |
PTA活動 22件、小学校 45件、中学校 3件、幼稚園 2件、公民館 2件、高校 6件子ども会 1件、青少年愛護協会 2件 | ||
● | 企業・学校/NPOの連携による環境学習実施 | |
@食(テーマ:地球となかよくする料理に挑戦) Aエネルギー(テーマ:くらしとエネルギー) Bエコ文具(テーマ:森と生きる〜文房具・紙から考える人のくらしと自然のつながり〜) |
アースレンジャー | アースレンジャーファミリー | エコメッセンジャー活動 | エコトレード活動 |
1736人 | 48家族 | 5校6クラス | 10校29クラス |
■ | エコアクションカード事業(大人及び中学1年生全員に配布。) |
小学生だけではなく大人たちも地域、家庭、職場、学校などで様々な「エコ活動」を行っているが、その活動内容を全市的には把握できていなかった。しかし、一人ひとりの「エコ活動」は、地球温暖化の影響で日々の生活を脅かされている国々の人たちや、私たちの子どもや孫が将来において安心して暮らせる環境をつくるための重要な「環境保全のための資源」となる。こうしたことから、小学生での活動をさらにつなげるため、中学生以上の市民(西宮市に住み、学び、働く中学生以上の市民)に対しても「エコアクションカード」を配布し、毎日の暮らしや仕事の中で環境を大切にした「エコ活動」を行った場合に、カードにエコスタンプを押印(サインも可)してもらえるシステムを導入した。 この活動では、事前登録を行う必要はなく、「エコアクションカード」を入手した時から自由に活動を始めることができ、自由に活動を終了することができます。活動終了後、エコスタンプが押印された「エコアクションカード」を事務局まで送り、事務局では、集まってきた「エコアクションカード」の「エコスタンプ」や「サイン」を、「エコポイント」として活動分野や地域単位ごとに集計し、「環境学習都市にしのみや・未来基金」に加算する。「未来基金」に積み立てられた「エコポイント」は、次代に引き継ぐ「市民の環境財産」として蓄積されていき、積み立てられた「エコポイント」をどのように活用していくかについては、「まちぐるみのエコマネーシステム」として多様な可能性を持っている。このエコポイントの積み立て状況は、ホームページ「エココミュニティ情報掲示板」で公表される。 |
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■ | エココミュニティ情報掲示板の開設 |
西宮市のホームページからアクセスできる「エココミュニティ情報掲示板」は、小学生対象のEWCエコカードや中学生以上対象のエコアクションカードの参加状況、学習プログラムや環境学習サポート施設についての情報も発信し、市内全域の環境情報を検索することができるとともに、地域で取り組まれる環境活動を「地域」「学校・公民館」「事業所」の単位で紹介し、参加を呼びかけたり、活動結果を報告することができるシステムになっています。 また、各エココミュニティ会議間の情報交換のツールとしても活用できるものと考えており、環境まちづくりのネットワーク基盤の一つを形成するものです。 |
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■ | 環境学習サポートセンターの開館 |
環境学習ルーム(江上庁舎)を閉館し、環境学習サポートセンターを7月に開館しました。学習相談窓口やEWC事務局があり、地域の自主的な環境学習の支援、サポートを行う。また、川の学習拠点施設として、館内に「ミニミニ水族館」があり、西宮市の川にも生息する淡水魚などをみることができます。 |
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西宮市エコネットワーク会議の設置 |
2004年12月、国連総会において持続可能な開発の実現に必要な教育への取り組みを各国において積極的に推進するための「国連持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」が決議された。環境省では、同年10月に「環境保全の意欲の増進及び環境教育の推進に関する基本的な法律」に基づき持続可能な社会の構築に向け、国民のあらゆる主体が具体的な取り組みを進めるための実行計画を打ち出した。 2005年度については、ESD推進ビジョンを策定するにあたり「国連持続可能な開発のための教育の10年」についての理解を深めるため、環境省環境教育推進室より講師を招き学習会を開催し、国のESD実行計画を踏まえ西宮市における推進ビジョンの策定に向けた検討を行った。また、メンバー間でESDについて共通理解を図るため、検討会と並行して学習会を行った。 |
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■ | エココミュニティ会議の設置 |
■各世代の市民、地域事業者、行政の協力によるエココミュニティづくり エココミュニティ会議とは、市内の中学校区を基本単位とした20地区において、市民・事業者・行政が協力して地域の環境まちづくりに関する課題を発見し、解決のために共に考え、行動していくための活動母体。ここでは、既に各地区において様々な分野で活動を行っている各種地域団体(自治会、環境衛生協議会、社会福祉協議会、コミュニティ協会、青少年愛護協議会、学校園PTAなど)の方々を中心メンバーとして構成し、地域に根ざした活動を行っていきます。なお、地域によって各種地域団体の構成や活動範囲が異なるため、各地域の状況に応じた形態での区割やメンバー構成で、発足に向けた話し合いを進めている。 西宮市では、このエココミュニティ会議を地域に根ざした環境まちづくりを担う重要な活動母体と考えており、今後、市内の各地区において設置に向けた働きかけを行っていく。 |
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■事業者・行政も参画し地域住民と協働で地域づくりの推進 エココミュニティ会議には、地域企業および市職員もメンバーとして参画。企業の方々には「企業の社会的責任(CSR)」の考え方に基づいて、各企業が所有する事業のノウハウや経営資源等を地域での環境活動に活かしていただくなど、様々な形での社会貢献活動を通じて地域に関わり、エココミュニティ会議においても、地域づくりの担い手としての役割を果たしていただけるよう働きかけている。また、市職員についても環境局以外の職員も含めて全庁的に参加希望者を公募し、エココミュニティ会議のメンバーとして参画。各地区エココミュニティ会議へ派遣された市職員は、他メンバーと同等の立場で地域づくりの一員としての役割を担う。 エココミュニティ会議に参画することは、地域の様々な分野の方々とのつながりを生み、また、地域特性や地域住民等のニーズを理解する機会となることから、本来の職場業務においても、こうした地域への「行政参加」の経験を活かすことができるものと考えられる。 |
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■地域づくりを話し合うためのしくみづくり |
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■まち歩きワークショップ |
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■エココミュニティ会議 |
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■ | 甲子園浜生物保護地区の指定 |
シギ・チドリ類の渡り鳥にとって貴重な飛来の中継地、採餌場所のなっている浜甲子園の干潟は、国指定の鳥獣保護区(一部は特別保護地区)となっている。しかし、近年、市民が4月から5月にかけて、潮干狩りに訪れ、中には、大量にアサリ等を採取する姿が見受けられるようになり、野鳥が餌場に近づけないことにつながっている。鳥獣保護法では、保護地区への立入や貝などの生物の採取について禁止する規定がないため、西宮市条例「自然と共生するまちづくりに関する条例」に基づき、生物保護地区及び時期を限定した立入制限地区の指定を行った。 |
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